「ルパン対ホームズ」を書いたモーリス・ルブランの伝記が出ました

 

ルパン対ホームズ (偕成社文庫―アルセーヌ・ルパン・シリーズ)

ルパン対ホームズ (偕成社文庫―アルセーヌ・ルパン・シリーズ)

 

 

こんにちは、チャーリーです。

私は畑違いのヒーローがお互いの強みを生かして戦っているところを想像するのが好きです。

 

マグマ大使 コラボ ウルトラマン vs 悪い怪獣

 

ゴジラ vs ガメラ

 

上記は制作した映画会社なりテレビ局が違っているので、共演(競演)は難しいかもしれません。

でも次の作品はどうでしょうか。

 

アルセーヌ・ルパン 対 シャーロック・ホームズ

 

これは、ルパンの作者、モーリス・ルブランがホームズの名前を少し変えて作った作品です。

私は原作より、児童書で有名な偕成社からでた子ども版が好きです。

ルパンは泥棒ではあるけれど、悪い奴が貯めこんだ宝石を取り返す、人殺しはしない、振る舞いがスマートで嫌味がないという特質があります。

怪盗ルパンに登場するホームズは優秀な探偵ですが、いたるところでルパンの機知に翻弄される役回りです。

ホームズはルパンの策略で乗せられ窮地に陥りますが、そこはホームズも天才的な探偵です。うまく立ち回り、勝負を5分に持ち込みます。

わたしは、モーリスルブランがホーム(自分の小説)でのルパンとホームズの闘いで、コテンパンにホームズをやっつけず、ホームズに花も持たせるところが、子どもの頃読んでいて感動したところです。

あれから何年経ったでしょうか、もういちど世紀の対決を読みなおしてみたいです。

 

あと追記ですが、ルパンの作者、モーリス・ルブランの伝記が出版されたとのことです。怪盗ルパンで名声を得たルブランでしたが、実は本人は嬉しくなかったそうです。ルブランは文学的素養があり、自分としてはいわゆる純文学作家としての評価を求めていたのだとか。ルパンシリーズが「色物」と見られていたと本人は自覚して落ち込んでいたらしい。でもどうでしょう、日本でも純文学作家と見做されている作家でも結構非現実的、SF的な要素を入れてエンターテインメント性のある作品を出しているケースも多い。古くは三島由紀夫、最近では村上春樹でしょう。だから、ルブランさんもそんなに気にする必要ないですよというのが私の意見。ルブランさんがいなければルパン三世も生まれなかったでしょう。世界中の子供たちにこれからも夢を与え続けてくれるルブランは真に偉大な作家であると思っています。

 

「つらいんだ。ルパンの奴はどこへでも憑き纏ってくる。ルパンが私の影ではなく、私のほうがルパンの影なのだ」

いやいやながらルパンを生み出した作家;モーリス・ルブラン伝

いやいやながらルパンを生み出した作家;モーリス・ルブラン伝

 

 

Bon Voyage !

 

 

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