マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 富の追求、ビジネス、処世について ( )
- 作者: デビッド・クラーク,山崎元,林康史,石川由美子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2017/09/08
- メディア: 単行本
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こんにちは、チャーリーです。
マンガーの投資術からの引用です。
~最高のアイディアが無傷のまま一年が過ぎたら、それは無駄な一年である。
(中略)
2000年の時点では存在していなかったウィキペディアは、今日ではそれなしでは暮らせないほどの情報源となり、244年もの歴史を持つ百科事典事業ーーそれは本当に素晴らしいビジネスだったーーを抹殺した。1974年にデジタルカメラはなかった。そして、かつて100年にもわたり驚くほど成功していたコダックは、いまは存在していない。ビジネスと投資の世界では、新しい時代の流れに取り残されることなく、それまで最高だと思っていたアイデアがまだ通用するかどうかを検証し、自分が間違っていないことを確かめる作業を続けていく必要がある。
私たち投資家の中にはバリバリの文科系も多いことでしょう。技術のことになるとお手上げという人もいるかもしれない。しかしITも含め技術の細かいところまで知っている必要はないでしょう。いやむしろ詳細を知りすぎることで、技術の進む未来の方向性を掴みにくくなる傾向があります。アップルが儲からない生産の部分を他企業に委託した「水平分業」を行って成功を収めたのに対し、自社で生産も含め何から何まで自給しようと拘った「垂直分業」のプラズマのパナソニックや液晶のシャープの悲惨な結末を見れば、日本の製造業がいかに先を見通す洞察に欠けていたかがわかります。マンガーが言うように、今は最高の技術と思っていても、2-3年先の社会環境の変化等で、その技術の受容のされ方がどのように変わっていくのか、投資家が自分のこととして検証していくことが必要と思います。必要なのは技術の知識そのものではなく、自らが勉強した社会、経済、政治、文学等などの学際的な学問による総合的な知見です。
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