こんにちは、チャーリーです。
「コロナ禍」のなか、皆さん如何お過ごしでしょうか。
私は在宅勤務の割合が増えて、生活のパターンが一変しました。
睡眠時間が約2時間増え、読書等余暇に振り向ける機会が増えてきたようです。
今年の春から、岩波書店「新・漱石全集」にチャレンジを始めました。
別巻を含めると29冊、コストも10万円を超えるたいへん浩瀚の書と言えます。
第1巻:吾輩は猫であるから読み始め、本日、第3巻:草枕、二百十日、野分を読了しました。
私はそれまで熱心な漱石読者ではなかったのですが、今回読んでいろいろと気づきがありました。
まず漱石の生涯が49年とたいへん短かったこと。そして、その短い生涯のなかで「修善寺の大患」と呼ばれる吐血を伴う生死をさまよう重病にかかったこと、生涯を通じて心の病にも悩まされたこと。それにもかかわらず、漢文学と英文学の深い素養を身につけ、漱石が誕生してから150年以上も経つ現在もこうした全集が発刊され、人々の心を惹きつけて止まないこと。
これはすごいことだと思います。ストーリーについては劇的な展開はないようですが、女性の描き方がとてもデリケートで漱石の理想の女性像がどんなものか、これからの読書の過程ではっきりつかめてくるのではと楽しみにしています。
吉田秀和さんが「『それから』、なんて面白いよ」と勧めていた漱石全集、皆さんも機会があればチャレンジしてみては如何でしょうか。
Bon Voyage !
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