対面型証券営業の終焉~フィデリティ証券、販売手数料撤廃の英断

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こんにちは、チャーリーです。

本日の日経新聞朝刊にフィデリティ証券の投資販売手数料ゼロの記事が載っていました。

外資系のフィデリティ証券は投資信託を販売する際の手数料を12月から撤廃する。取り扱う45の運用会社による656の投信すべてが対象。販売手数料を収益源としていると、顧客に不要な売買を促すインセンティブが働き、長期投資を阻害するとの指摘がある。フィデリティは将来的に「運用助言手数料」を新たに設け、手数料の面からも長期投資を促す体制に切り替えていく。

私はフィデリティ証券で口座を持って取引していますが、オペレーターのサービスは業界最高レベルと言っていいと思います。

顧客の訊きたいポイントを即座に掴み、的確な受け答えをしてくれる、しかも金融商品の押しつけ販売などは一切ない、お見事なものです。

そんなフィデリティが販売手数料撤廃を打ち出しました。今までの証券会社のイメージでは、顧客に投信の売買を繰り返させ、その間の手数料徴収を生業(なりわい)としているというものでした。

証券会社としての収益の生命線である手数料収入を放棄してしまっていいの?フィデリティ証券さん。というコメントを発したくなりますが、そこは新たに「運用助言手数料」を立ち上げ、中長期的に収益の柱に育てる方針らしいです。

顧客側からも証券会社が顧客の財産をいかに増やしていくかに視点が移るので、押し売りがなくなりメリットが出てくるのではないでしょうか。

こうした状況を見ると、いよいよ対面型証券営業の終焉が近づいていることを感じます。

私はいまも某対面型証券のリート商品を保有しています。約一年前の取引で米国リートを200万円購入しましたが、販売手数料6万円をしっかり徴収されました。

この6万円は顧客に対するどんなサービスに対する対価なのでしょうか。私の担当の営業マンは頻繁に電話をかけてきますが、提案するのは販売する側からは手数料が高く美味しい商品、買う側からは新興国を含んだリスクの高い危険な商品。こんなサービスで6万円もとられてしまうのです。

もう正直なところ対面型販売のメリットはまったく無といって過言ではありません。今回のフィデリティの英断は対面型販売は実質廃止に追い込まれたと言っていいと思います。

Bon Voyage !

 

 

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