ダイハツの不正問題 ~知りながら害をなすな(ピーター・ドラッカー)

こんにちは、チャーリーです。

この数日、新聞・TVニュースで、ダイハツの不正問題が取り上げらている。

こうした企業の不正問題が出るたび思い起こすのが、ピーター・ドラッカーの下記のコメントである。

 

マネジメントたるものはすべて、リーダー的地位にあるものの一員として、プロフェッショナルの倫理を要求される。それはすでに、2500年前のギリシャの名医ヒポクラテスの誓いのなかにはっきり表現されている。知りながら害をなすな、である。(エッセンシャル版マネジメントより)

 

「知りながら害をなすな」の反対は「知りながら害をなす」である。

産地を偽造して有名ブランドとして宣伝する牛肉、消費期限が切れラベルを貼り新品として売る食品、開発を急ぐために必要な検査を端折って納品する車。

こうしたケースは、誠実にものごとに向き合って失敗したのではなく、はじめから不正なことと分かっていてあえて行うから「知りながら害をなす」なのである。

ではなぜこうした行為に手を染めてしまうのか。

ドラッカーは言及している。「企業の目的を利益を上げることにおくからである」。

企業の目的は顧客を創造すること(creat a customer)である。一人一人のお客様が商品を購入し価値を認め満足して幸せな気持ちにさせる、これが最終目的のはずである。

利益が不要といっているのではない。利益は顧客創造が実現できてはじめて獲得できる結果である。空気や水がないと人間生きていけないように、利益がないと企業は存続ができない、しかし利益を目的にしてはいけない

なぜ利益を目的にしてはいけないか。利益をあげるために手段を択ばずという発想、行動になってくるからである。

ウチの会社は開発日程の速さを売りにしているから検査を省略してしまおう、親会社のプレッシャーがすごいのでリコールを見てみぬふりしよう等々。。

こうした企業が考えているのは「正直なことをすると利益が損なわれるので見てみぬふりしよう」の内向き発想のみ。結果顧客の購入した自動車に欠陥が生じ事故につながるという想像につながらない。

「知りながら害をなすな」この言葉を不正を起こした企業に対して言いたい。

Bon Voyage !

 

 

 

 

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