こんにちは、チャーリーです。
本日の日経新聞で2件の企業提携の話題を見つけました。
◆コナカ、「サマンサ」に3割出資
紳士服チェーンのコナカが、人気モデルを起用した広告宣伝でかつてブームになった雑貨ブランド「サマンサタバサ」を傘下に入れるそうです。コナカの湖中謙介社長が、サマンサ創業者で5月に取締役も退任した寺田和正氏から「個人的なつながり」で買い取った株が企業へ移動したものとのこと。出資の経緯はよくわからないですが、株式市場がこの提携がどのようなシナジー効果を持つのかを図りかねているとのことです。これについては私も同感です。そもそもスーツ業界は国が推進した愚策「クールビス」によって、スーツの売り上げが年々減少していることが問題なのです。フォーマルはスーツカジュアル衣料とのシナジーといっても、どう実行するのか想像するのが難しい。つい最近、青山商事が子会社で運営していた「アメリカンイーグル」ブラントを米国本社に移譲するニュースにあるように、こうした連携には無理があることが証明されている。そこを承知の上で戦略を持って進めたのか、苦し紛れに踏み切ったのかわかりませんが、私にはこの提携は疑問に感じたのが正直なところです。
◆大和証券、顧客層を拡大 クレディセゾンと資本提携
大和証券グループ本社とクレジットカード大手のクレディセゾンは5日、資本業務提携をすると発表しました。証券とカード会社の大手が資本提携するのは異例のことで、大和は高齢者など富裕層に広く顧客基盤を持ち、クレディセゾンはカード事業で若年層に多くの会員を抱えていることから、相互に顧客基盤を補完し合えると判断したそうです。大和とセゾンが業態の垣根を超えた提携に踏み切ったのは楽天やLINEなどの新興企業が銀行、証券、保険などへ異業種として参入してきたことへの脅威を感じたからのようです。うーん、これについても私は疑問を感じました。そもそも、異なる年代の顧客層を補完し合えるからという提携理由がとても脆弱な感じがします。大和の顧客は高齢者の富裕層といいますが、あと10年経てばこれらの層は激減する訳で、そうしたらセゾンが提携する「理由」がなくなってしまうのでは? 両社ともかつては銀行と深い関係を持っていたそうですが、いずれも現在は提携を解消しています。こうした連携は本質的に成功させることが難しいと判断します。大和証券にしてもこのような提携話をしている暇があるのなら、ネット証券への対策を喫緊に行うことを最優先にしなければならないのではと生意気ですがコメントしておきます。
Bon Voyage !
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