こんにちは、チャーリーです。
本日の日経新聞日曜版に前回に引き続き。セブン&アイについての問題点が言及されていました。
ただ、稼ぐコンビニも中身をみると既存店の足腰が弱いことがわかる。
19年3~8月期の既存店売上高はセブンは前年同期0.6%減だったがローソンは同0.4%増、ファミリーマートは同0.9%増でプラスを確保していた。
人手不足はどこも同じ。明暗を分けたのは、利用客を惹きつける商品やサービスの有無だ。
ローソンは3月に発売した「バスチー バスク風チーズケーキ」が大ヒット。9月末までの累計で2600万個も売れた。ファミマは7月に始めたスマートフォン決済サービス「ファミペイ」で加盟店の現金管理の負担を減らした。
一方、セブンは13年に始めたいれたてコーヒー「セブンカフェ」以来、大型ヒットがない。スマホ決済サービス「セブンペイ」は不正利用で開始から3ヶ月で終了した。
[以上 日経新聞 19年10月13日 日曜版より]
数年前まではコンビニ界の無敵の王者セブンイレブンも、こうした記事の詳細を読むと足元から瓦解が始まっていることが分かります。鈴木前会長が役員会議で、店舗に導入する弁当やスイーツを試食して、事細かく議論していたのが良くも悪しくもセブンの特徴でした。そのあたりは現経営陣の埒外にあるのでしょうか。
13年の「セブンカフェ」以来ヒット商品がないという上記記事の指摘も驚きです。ローソンの竹増社長は「今後のコンビニにおける人手不足の問題」「消費税導入後のコンビニ業界の業績悪化の可能性」等について明確に持論を述べています。セブンからは、そうした企業としての方向性が残念ながら見えないのです。
ここで前回の記事の蒸し返しになりますが。セブン&アイのそごう・西武にリストラの件です。セブンの3-8月期のセブンイレブンジャパンの営業利益は1324億円に対して、そごう・西武は10億円の赤字だそうです。これをもって、コンビニ派関係者が自分たちの稼いだ利益が不採算事業に充てられるのは許せないという流れから、そごう・西武の5店舗閉鎖になったらしい。これは数字の上では仕方なく思えますが、小売業界のセグメント面からは、高額所得者向けに高級商品を売る百貨店の貴重な幹を切り落としてしまう暴挙に思えます。
コンビニだけやっている人にセゾングループ時代から培ってきた小売りのカルチャーが如何なるものか分かるひとは居そうにない。こうした尺度でしか百貨店(デパ-ト)業界を見ることができないのなら、早くそごう・西武をグループ経営から切り離してほしいと切に思います。
Bon Voyage !
コンビニオーナーになってはいけない 便利さの裏側に隠された不都合な真実
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