こんにちは、チャーリーです。
先日のブログに書きましたが、改元の変わり目ということで、昭和から平成の変わり目に起きた誘拐事件(フィクション)をテーマにした、横山秀夫作「ロクヨン」を読みました。
この作品は映画化されており、私は偶然ですが先に映画を見てしまったのです。
私は通常、小説と映画が両方あるときは、小説(原作)を読んでから映画を見る主義にしています。
映画によっては、脚本家や映画監督が原作を無残な形にデフォルメしてしまう例が多いからです。
しかし、「ロクヨン」は映画から先に見ましたが全然後悔しなかったです。
小説では主人公の三上広報官の内的心理が微に入り細を穿つように表現されていますが、誘拐の緊迫感あるシーンなどは数ページでしか描かれていません。
一方、映画の方は時間の制約があることから、細かい人間関係とかは端折ってしまっていますが、犯人と被害者の息詰まるやりとり、警察内部の権力闘争のリアルさ等に十分時間を使って表現されています。
この作品は映画から見ても、小説から読んでも、どちらからでも楽しめますと断言してもいいです。
但し、一点言わせてもらえるなら、鬼瓦の容貌である三上広報官の映画での配役が佐藤浩市だったこと。カッコよすぎでストーリーの進み方に齟齬を来してしまうところが多々あります。現時点での適役を上げるのであれば松重某さんではないでしょうか(失礼!)
Bon Voyage !
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