「いきなり!ステーキ」が米ナスダック上場廃止~国内のみでの安定経営がなぜできないのか 

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こんにちは、チャーリーです。

6月15日の時事通信社記事に、「いきなり!ステーキ」が米ナスダックからの上場廃止を伝える記事がありました。

【ニューヨーク時事】ステーキ店チェーン「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスは14日、米新興株式市場ナスダックへの上場を今秋までに廃止すると発表した。米国での知名度向上などを狙い、昨年9月に日本の外食チェーンとして初めてナスダックに上場していた。

 米国事業の苦戦が続く中、「上場を継続する経済的な合理性が低下した」と判断した。東証1部への上場は維持する。

 「いきなり!ステーキ」は日本で急成長した勢いに乗り、2017年にニューヨークに進出。店舗を増やしたが、客足は伸びず、今年2月に全11店のうち7店を閉鎖すると発表した。残る4店のうち2店も別ブランドの「ペッパーランチ」に転換した。 

つい最近ニューヨーク店舗の半分以上を閉鎖するニュースがありましたが、その話題に引き続き、米国株式市場からの撤退情報です。

上記記事の中に「米国での知名度向上を狙って」ナスダックに上場したとありますが、本当だとしたらあまりにも安易な戦略です。

日本で気軽な立ち食い形式で、リーズナブルな価格でステーキを提供する。ステーキを食べる習慣がアメリカほど定常化していない日本では、物珍しさも相俟って「ウケ」たと言えるでしょう。しかしそれで調子に乗って、「いきなり」米国進出というのはあまりにも短絡すぎではないでしょうか。

もし、このニュースによる事実が進展して東証1部からの撤退となったりしたら、本当に目も当てられないことになります。米国進出という野望を抱かず、ステーキのおいしさを武器に国内での安定経営を維持する。これができるようで出来ない。経営者の「矜持」とやらが邪魔をするのでしょう。人間や法人が現状のままでいることは我慢できない、たとえ現状でいることがベストプラクティスであったとしてもーーの典型であると感じました。

私が「いきなり!ステーキ」に望むのは、これ以上拡大戦略をとるのではなく、既存の店舗のなかでのサービス向上を図ることです。お肉の質や調理スキルは優れている訳ですから、店内の雰囲気や接客サービスの改善を進めれば、固定客が増えてくると思います。いきなりステーキのハンバーク300gのファンである私としては、がんばってほしいと願っています。

Bon Voyage !

 

長期投資家の立場からは、汗水垂らして米国進出を図るいきなり!ステーキ社長よりも、涼しい顔して印税や講演料を稼ぐメンタリストDaigoのほうが買いです。www.dear-charie.com

 

 

 

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