こんにちは、チャーリーです。
年末年始の時季に入ってきましたので雑談的話題で。
私の尊敬する投資ブロガーが薦めていた書籍が上記の「新版 日本の長寿村・短命村」(近藤正二他)です。
この本は、日本の各市町村で地区によって長寿の傾向があるところと短命の傾向があるところに分かれ、それが近接している村でも明確に区分けされている場所が存在することに言及しています。
近藤博士はなぜこのような現象が起きているのか疑問に思い、全国津々浦々を実際フィールドワークを行い、地元の人へのインタビューも含め構成したのが本書です。
結論から言うとどんな食物を習慣として摂っていたかが寿命を左右するとのこと。自分なりに簡単にまとめると下記のようになります
・米を大盛りにして食べると短命になる
・魚の切り身や肉をたくさん食べると短命になる
・豆腐や納豆など大豆食品を食べると長寿となる
・かぼちゃや人参など色の濃い野菜を食べると長寿となる
・わかめなど海藻類を食べると長寿になる
以上のように、どのような食べ物を摂ってきたかで寿命が変わるとのこと。もちろん全国の市町村では、海沿いの場所であってワカメが豊富にとれるケースや山地で急斜面が多く米作ができないケースやら、場所によって条件が変わるのは理解できます。しかし、同じような土地の条件を持っている近接した二つの村で片方は短命、片方は長命という典型的な例もあるのです。
このような違いが発生するのは、その土地の古くからの風習であったり、伝統的なものの考え方(悪く言えば思いこみ)であったりと思われます。
<かぼちゃを食べないN村の例>
周囲の村は長生き村とまではいかなくとも、けっして短命ではないのに、このN村だけは短命でした。いずれも平家の落人村です。いろいろ村人を相手にしらべますが、「よそと同じものを食べているはずですがー」といいます。しかし具体的に私がしらべると、周囲の村は集落がせまいから、屋根の上に至るまで、あらゆるところにかぼちゃをはわせているのに、この村だけが、かぼちゃをむかしから食べないことがわかりました。
「つくってもできないんですか」
「いや、つくればできるんですか・・・」と口ごもります。
「ここではむかしからの習慣で、かぼちゃを絶対に植えてはいけない、屋敷内にかぼちゃがなると、その家の身上が潰れるというので、恐れて誰もつくらないのです」
(以下略、村名はイニシャルにしています)
この部分に私は衝撃を受けました。かぼちゃは体にいいし、長寿のもとになる。なのに食べない。その理由が上記の「祟りがあるから」と言う思いこみです。その思いこみで自分の貴重な人生、健康な生き方を犠牲にしているのです。
ここで投資の話に結びつけますが、この「思いこみ」ほど人生を狭い了見に閉じ込めてしまうものはありません。「汗水たらして稼いだ金だけに価値がある」「こつこつ貯金が美徳」「株式投資なんて胡散臭い」等々、日頃から周囲で言われているのを聞いていますね。長期投資家はこのような雑音に影響されてはいけません。同様に食べ物についても、根拠に乏しい言い伝え等を信じて、自分の尊い人生、健康を無駄にすることがないよう、投資の取り組みと同様、きちんと論理的な方法で取り組んでいきたいと思います。
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