こんにちは、チャーリーです。
日産自動車は17日、新車の無資格検査問題ついて、原因調査の結果や再発防止策をまとめた最終報告書を国土交通省に提出した。不正は、栃木工場(栃木県上三川町)では38年前の1979年から行われていた可能性があり、90年代からは国内全6工場のうち5工場で常態化していたことを認めた。不正の背景については、資格のある正規検査員の人員不足などを挙げた。(東京新聞、17年11月18日朝刊)
あらためてこのニュース、びっくりすることばかりです。まず不正が行われるようになったのが38年前ということ。1979年ってもう四半世紀を遥かにこえる昔じゃないですか。みなさん何歳の時ですか?それから、この行為の恣意性の問題です。工場では長きにわたり、国交省の定期検査を受ける日に限り、現場監督の師事で無資格者を完成検査の工程から外し、不正の発覚を免れていたというのです。もう確信犯でずーっと来ていたのですね。新聞には記者会見で頭を下げる社長の姿が掲載されています。ところでこの事件に関して、カルロス・ゴーンの姿が見えないのですがどういうことでしょうか?
再び上記の東京新聞の記事から引用します。
中略~しかし、西川社長は、この日も姿を見せなかったカルロス・ゴーン会長が目標達成を掲げ、効率を重視する経営手法が不正の原因になったとの指摘を否定した。「(無資格検査が)常態化したのは、ゴーン氏の社長就任前。人数不足が顕在化するのはいろんな要素があるが、それ(ゴーン氏の経営)が原因とは言えない」と強調した。
この西川社長のコメントは、この期に及んでも、ゴーン会長をかばう忖度が感じられるのは私だけでしょうか。謝罪をしている西川社長だって自分の社長就任以前の問題じゃないですか。しかも本格的は不正が行われていた90年代以降、社長として全社の経営にあたっていたのはゴーンさんじゃないですか。成功を収めて誇らしいシーンでは自己アピールをするが、こうした会社が窮地に追い込まれているときに公の場に出てこないというのはどうしたことでしょう。今後もこの問題から自分は無関係でいようという考えなら、今までのゴーン像は虚像であると決めつけられても仕方ないと思います。
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