いきなり!ステーキ社長 VS メンタリストDaigo 勝ったのはどっち? 

こんにちは、チャーリーです。

かなり前になりますが、夜のスペシャル番組で「いきなりステーキ!社長 VS メンタリストDaigo」、成功したのはどっち?のような内容の放送がありました。

日本で成功してさらに米ニューヨークで店舗を拡大するため日夜奮闘しているいきなりステーキ!社長 、ベストセラーになる書籍の印税や高額な講演会出演料を涼しい顔をして稼いでいるメンタリストDaigo。どちらを支持しますか、という内容です。

番組では、いきなり!ステーキが日本での成功のみでは満足せず、アメリカでの店舗拡大に力を入れている社長の姿に称賛の嵐でした。

一方、メンタリストDaigoについては、涼しい顔をして本の印税やら一回の講演会が200万円であることなどを、不労所得のようなニュアンスで紹介した場面では、出演者から「楽して、こんな高額のフィーを貰っているなんて許せない」という非難が囂々でした。

この番組が放映されてから数カ月後、下記のニュースが伝えられました。

米ニューヨークに進出していた日本発のステーキチェーン「いきなり!ステーキ」が、現地11店舗のうち7店を近く閉店することになった(朝日新聞2月16日付)。

「汗水垂らして」アメリカに進出したいきなりステーキ!は、実はこれと言った戦略を持たずに、売り上げの拡大のみを狙って店舗を拡大していっただけだったのです。

日米の食生活の習慣や考え方の違いは脇へおいておき、とりあえず拡大してみようという考えで進出したものの、アメリカ人には立ち食いという風習等々が受け入れられず、出店店舗の半分以上を閉鎖するに至るのです。

かたや、Daigoは書店の平積みコーナー等を見れば分かる通り、たくさんのヒット作が並び、寝ていても稼げる印税収入でチャリーン、チャリーンと銀行口座に入金がされています。

テレビ番組では称賛されていた「いきなり!」のアメリカ進出、戦略なき拡大であるならば、たいへんな間違いということになります。とりあえずの売上拡大に寄与はするものの、売れ行きが芳しくなくなれば、人件費や店舗賃料などはたいへんな負担になります。特に人件費についてはいったん雇った社員を解雇することは困難を伴うことが多いです。

Daigoの講演会ビジネス等は基本的に固定費がかからないビジネスモデルです。Daigoが考えるアイディアが原資となりますのでコストは彼の頭の中ということになります。単純な店舗拡大に比べ、とてもクレバー収益モデルをDaigoは進めているのです。

しかし、これだけ明確は差が出ているにもかからず、もし今の状況で続編の番組が放映されても、おそらくTVのひな壇の芸人たちは、いきなりステーキの社長は汗水たらして努力したのに失敗したのだからかわいそうだ、それに比べてDaigoは楽して儲けてお金をいまだにもらい続けていて許せないというコメントが続いているであろうことは容易に想像つきます。

日本での「不労所得」の扱われ方がよくわかるエピソードと思いますが、おそらくあと10年たってもこの傾向は変わることはないでしょう。

Bon Voyage !

 

Daigoさんのこの本は未読ですが、いかにも売れそうなタイトルですね(笑)

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