こんにちは、チャーリーです。
投資家の間で隠れたロングセラーになっている「財務3表一体理解法」という書籍があります。
これは経営において、人間の血液に喩えられるお金の流れを分かりやすく図表を用いて言及している書籍です。
社会人になると財務諸表について研修等で学ぶ機会があると思いますが、ほとんどの研修ではスッキリ理解ができずにモヤモヤが残ってしまいがちです。
これは財務諸表の各項目、PL(損益計算書)、BS(貸借対照表)、CF(キャッシュフロー計算書)を全部バラバラに説明されるため、各項目のお互いの関係について理解ができないことが原因です。
この「財務3表一体理解法」では、PL、BS、CFが企業の中を流れるお金という観点からお互いどのように結びついているかが、目で見て立体的に理解ができるよう工夫が凝らされており見事です。
著者の國貞貞信さんは、この本の誕生の経緯について、頭の中でひらめいて楽々書いたものではないと別の場所でコメントされていました。
國貞氏は経営コンサルタントとしての仕事の中で中小企業の支援を行っていました。支援のなかで最大の仕事は資金繰りを如何にするか銀行と交渉することだそうです。中小企業の社長は経理知識に疎く、財務諸表を理解している人が少ないそうです。
銀行に資金繰りの相談に行っても「國貞さん、財務諸表を読めない経営者にどうしてお金が貸せますか?」というようなニュアンスで詰問されたそうです。
こうした修羅場を経て、なんとか中小企業の社長さんに簿記の知識無しでもPL、BS、CFが理解できる方法を必死で編み出したそうです。
國貞さんの書いたこのロングセラーは、コンサルが頭の中だけで考え出したものではなく、経営の現場のなかで試行錯誤しながら作り上げた筋金入りの手法です。
財務諸表を勉強したいと思っている方は、まずこの書籍で勉強されることを強くお薦めします。他の著者の財務諸表関連書籍で学習を始めると、はっきり言って回り道になるということはこの際ハッキリ指摘しておきます。
Bon Voyage !
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