多角化企業に改革迫る、投資家による企業選別が急速に進む

 

宮崎輝の取締役はこう勉強せよ!―能力づくり、腹づくりのために

宮崎輝の取締役はこう勉強せよ!―能力づくり、腹づくりのために

 

 

こんにちは、チャーリーです。

本日7月17日付日経新聞に多角化企業についての記事がありました。

多角化経営の企業に対して投資家による選別が急速に進んでいる。事業の分離を進める企業には買いが入り、総花的な経営を続ける企業の株価は低迷する。相場全体の膠着感が強まる中、投資家は業績が好調でも株価が割安なままに放置される多角化企業に事業の改革を迫っている。

日本人の古くからの考え方なのかもしれませんが、幅広い品揃えの総合デパートみたいな企業を良しとし、そうなることを目指す傾向がありました。しかし現在では世界の投資家にとっては「ただ多角的」な企業は相乗効果が見えず、割安なままに放置されることになります。

例えば、旭化成は化学品に加え、住宅、医療、繊維、建材など複数の事業セグメント(部門)を抱える。売上高営業利益率は10%と高水準だが株価は昨年から横ばいだ。

私は数十年前、旭化成の宮崎輝CEO(当時)の書籍を良く読んでいました。旭化成の多角化は宮崎元CEOの発想によるものでした。なぜ宮崎氏が多角化を行ったかというと、企業の各セグメントには必ず寿命がある、企業の業績が良い時に敢えて赤字事業だが将来に期待が持てる分野に参入することで、寿命が来た分野との交代を促し、その結果企業が永続していくことができる。以上のような考え方だったと思います。

その当時は、なるほどそうかもしれないと考えました、しかしアメリカを主体に単一セグメントで利益を上げている企業に、中途半端な総花企業が勝てる見込みは現在ではなくなっています。私たち長期投資家はペプシコ、コカ・コーラ、シスコシステム、アルトリアなど一点集中型企業を主体に株式を買い進めていくことが将来の利益の増出に寄与すると思います。

Bon Voyage !

 

 

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