こんにちは、チャーリーです。
本書は「構造不況業種」をなった銀行が、自らの利益造出のため、金融に無知な老齢者等をだまし大切にしてきた資産を溶かしてしまうか。その非情な様をジャーナリストの山田厚史さんが適格に描いている。
バブル時代以降、ノルマに追われる銀行員が狙ってカモにしたのは、金融知識のない高齢者たちだった。
人を疑わない彼らは銀行員を信用する。その信用を悪用し、銀行はバブル時代に「フリーローン」と称するカードを使った無担保の貸し出しや、投資物件をセットにしたタイアップ融資を不動産を持つ高齢者たちに持ちかけた。
ところがバブル崩壊後、銀行は手のひらを返して不良債権処理に走る。不動産は差し押さえられたあげく、借金まで残るーーそんな悲劇が日本中で続出していた。
今回の降って湧いたような「老後資金2000万円」問題。この問題によって、日本人の大部分が金融知識に無知であり、自分の家計は年金によって国が守ってくれると思い込みが崩れてしまいました。今後は逆に2000万円を運用して作り上げなければならない強迫観念が生まれてしまったようです。ここで気をつけなければいけないのが上記の事例にある銀行の魔の手です。低金利で業績悪化に喘ぐ銀行が触手を伸ばすのはやはり、金融リテラシーの低い高齢者になるのではないでしょうか。減少する年金と虎の子の貯金を守るため、本書をよく読んで銀行に対するガードを固めること必須であると強く感じました。
Bon Voyage !
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