こんにちは、チャーリーです。
私が学生時代、渋谷の「丸井」は赤いカードを発行している百貨店業でした。
公園通りの近くでは当時競合とは言えない「西武百貨店」が位置していました。
西武に比べると、店内の雰囲気や取り扱い商品も一段下と見られていた丸井でした。
若い人向けの割賦販売を生業としていた訳ですから、学生等が買いやすいバーゲン品のイメージがこびりついていたのです。
ところが現在はどうでしょう。
丸井グループが店舗戦略を大きく転換している。これまでに進めた「百貨店型」からテナントの家賃収入を軸とする「ショッピングセンター(SC)型」へのシフトからさらに踏み込み、体験型の「モノを売らない店」を徐々に増やす。消費の変化への対応と、祖業ともいえる金融事業の成長を組み合わせた収益モデルの変遷に株式市場の評価も高まっている。(日経新聞19年6月1日朝刊)
今からだと信じられないかもしれませんが、80年代前半の丸井は家電売り場が自社フロアとしてあり、丸井の社員が電気機器を売っていたのですよ。もちろんヘルパーやメーカー社員の応援はありましたが。
その後は、百貨店形式からテナント貸店舗業に舵を切っていきました。思うに、西武のようにゴージャスな店舗を持たなかったがゆえに、百貨店業をあっさり切ってアパレル、食品、旅行など様々なテナントを呼び込むことに成功したと言えます。
そして、元金融宇業の強みをいかして、エポスカードを主体とするフィンテック事業への注力。昭和の香りのする月賦販売の丸井が、いつの間にか時代の再先端を行く「賃料収入」「運営委託」「カード会員」のコト消費戦略。この戦略の担い手は文学部出身の当代の経営者であることは間違いないでしょう。
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