こんにちは、チャーリーです。
この本については以前読書中に感想をアップしたことがあります。
最近ようやく本書を読了しました。
村上さんが、いかに日本の周回遅れの投資価値観の犠牲になった「フロンティア」であったかが、本書を読むとよくわかります。
*日本では株式は訳のわからない投機行為、いかがわしいものなのです。
*村上さんも、ホリエモンも、他人の会社を乗っ取る悪人なのです。
*会社は借金をしないことが善であり、何かあったら困るので内部留保が優先です。
上記のような、株式投資に関する日本特有の誤解が積み重なり、さらに村上氏が関西弁でまくした立てる様子がマスコミで強調された結果、村上氏→悪人→犯罪者と信じられない空気が日本のなかに出来てしまいました。
私は村上氏が逮捕された事情には詳しくないのですが、本書であらましを読んだ限りでは冤罪ではないのかと強く疑います。
我々は米国の株式投資の本質を自らの投資行為によって、「会社は株主のもの」という認識を得ていると考えます。しかし未だ日本では会社は経営者と従業員と銀行のものという陋習的な考えにこり固まっている輩が多くいます。
村上さんは我々長期投資家のために、日本の遅れた投資観を改めるフロンティアとして犠牲を払ってくださいました。
私はそうした村上さんに敬意を込めて本書を読了しました。
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