会社の真の支配者は、お客様である/一倉定の経営心得

 

一倉定の経営心得

一倉定の経営心得

  • 作者:一倉 定
  • 発売日: 1999/06/01
  • メディア: 単行本
 

 

こんにちは、チャーリーです。

コロナ禍による「ステイ・ホーム」で書斎の片づけを継続しています。

昔購入したけれど読むに至らなかった書籍たちが陸続と発見されます。

こうした中で見つけたのが、「一倉定の経営心得」です。

一倉氏の紹介が書籍の帯びに付されていました。

事業経営の成否は、社長次第で決まるという信念から、社長だけを対象に情熱的に指導した異色の経営コンサルタント。

空理空論を嫌い、徹底して現場実践主義とお客様第一主義を標榜。社長を小学生のように叱りつけ、時には、手にしたチョークを投げつける反面、社長と悩みを共にし、親身になって対応策を練る。まさに「社長の教祖」的存在であった。

どのようなきっかけで、本書を購入したのかが思い出せないのですが、おそらく10数年前に何度か参加した西順一郎氏の「MG研修」で言及されていたからではと推測します。

この本の冒頭、[1-1 会社の支配者]会社の支配者は、お客様である、に目を引かれました。

会社というものは、その会社の商品がお客様に売れて、はじめて経営が成り立つという、何とも当たり前のことを、私は絶えず叫び続けている。というのは、お客様を無視し、無視しないまでも第二義的にしか考えない、という会社が世の中に多すぎるからである。

わが社の技術を第一に考える。社員の管理が最も大切だと思いこんでいる。同業者間の牽制に憂き身をやつす。能率とコストと品質だけで経営がうまくいくと信じている。自分の好みをお客様に押しつけようとしている。

そして、それらの会社の業績は決して芳しいものではないことを、私は自分の経験から知っている。当たり前である。会社の収益はお客様によって得られるのであり、そのお客様は、自分の要求に合わない商品は買わない、たとえ一度は買っても、二度と買おうとしないのだ。

コロナ禍での、小売店の「自主規制」により営業実績の悪化している現状を鑑みると、上記での一倉氏の言葉が重みをもって感じられる。

一時、がんこ親爺のラーメン屋というのか、俺の言うことが聴けないならもう店に来るな、みたいな風潮が持てはやされていた時期もあったが、何をかいわんやである。

材料費も、場所代も、自分の僅かな給金も、お客様の払った代金のなかから出るのであって、天から降ってくる訳では決してないのだ。

この当たり前過ぎる経営の要諦というものを、こうした非常事態のなか、私はあらためて考えてみたいとこの本を読んで思った。

Bon Voyage !

 

 

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