こんにちは、チャーリーです。
私は20数年来、経済学者である野口悠紀雄氏の著作を愛読しており、いろいろなアイディアをいただいています。
野口さんの視点は、一般の人が当たり前のこととして素通りしてしまう考え方や行動について疑問を持ち、まったく別の観点から改善策を提示することです。
超整理法とは、従来書類を分類する際、整理項目を何点か設定して実行するというのがそれまでの常識でした。ところがこの項目で分類すると「こうもり問題」というのが発生してしまうのです。
例えば、分類項目として、国際(問題)と経済(問題)を設定したとします。経済史、軽量経済は「経済」の分類でいいですね。国際法、国際関係論は「国際」でいいでしょう。ところが国際経済学が出て来たらどうでしょう。「国際」に入れるか「経済」に入れるか迷ってしまいますよね。
上記の場合、この「国際経済学」をどちらかに分類しても、日数が経つと「どっちだったかな?」と曖昧になってわからなくなります。
野口氏は分類して曖昧になってしまうんだったら、いっそのこと分類はやめちゃえという考えに立ちます。整理するための封筒を用意して、封筒の右上に「国際関係論 19年7月16日」と書類名と日付を書いておく。それを本棚に立てておくだけ。
本棚に書類を置く際には、複数封筒があったとして日付を分類の基準にするのです。そして使用したものは一番左手前に戻すルールとします。よく使う書類(封筒)は自動的に左手前に集まってきます。
野口さんの整理法は、書類の項目での分類ではなく、時間軸を使って書類を見つけ出すユニークな方法です。人はある資料を「何時」整理収納したかはよく覚えているものです。これであれば上記の「こうもり問題」も発生しません。
一般の人の考えでは整理する際は細かく分類すればするほど、書類も探しやすくなるとなります。ところがそれでは逆に探し難くなる面がある。いっそのこと分類しない整理法を実行しようと考えるのが野口氏の知的勇気であり素晴らしいところです。
野口氏の発想法は時を経てますます鋭さを増し、ユニークな視点を提供いただいています。野口さんの「超」(整理法、独学法等々)シリーズはぜひお勧めいたいと思います。
Bon Voyage !
超「独学法」については下記でコメントしています。シュリーマン、リンカーンを始め世界出の独学の成功者の実例は感動ものです。
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