銀塩フィルムの終焉を予測して、新たなビジネスシードを育成した富士フィルムの挑戦

こんにちは、チャーリーです。

本日は知人から、企業の事例で厳しい経営環境の中で躍進している会社がないかという問いがありましたので、回答しました。

事例として挙げたのは富士フイルムです。

富士フィルムは、かつて富士写真フイルムと言う社名で、主に銀塩フィルムを作っている企業でした。

ご存知のように、銀塩フィルムを使っているアナログカメラは、デジタルカメラに淘汰され、やがて弱体化するであろうことは予想できました。

しかし、アメリカのコダック社は、こうした環境の変化に対応することができず、写真フィルムのみを生産し続けたのです。

結果は明白で、コダック社そのものが世の中から消えてしまったのです。

ところが、富士フイルムは違いました。

こうした危機がやがて訪れるであろうことを予測して、フィルムに代替して会社の利益を稼ぐ分野をあらたに開拓しようとしたのです。

銀塩フィルムを作るに当たり、富士フイルムの研究部門は磁性体等化学物質の仕組み全般については詳しく把握できていました。

写真フィルムの主成分が「コラーゲン」であること、写真フィルムと肌の各層の構造が似ていることなどが、化粧品や医薬品分野へと進出するキッカケになったのです。富士フイルムの化粧品として「アスタリフト」「メタバリア」など知名度が上がってきていると思います。

銀塩フィルムのシェア低下とともに会社組織が消滅したコダック、自社の持っている既存の技術を横展開して新たなビジネスシードを開拓した富士フイルム。

富士フイルムはアメリカ企業が出来なかった困難な挑戦に成功したのです。

Bon Voyage !

 

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